福岡市獣医師会は「いのちを尊重」「すこやかな心の育成」「人と動物のきずな」をモットーに活動しています

 
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一般的にクシャミというと、主に鼻の奥の異常でクシャミの症状が出ます。ではクシャミを起こす病気はどのような物があるか少し書いてみたいと思います。
 
1.口鼻瘻管(こうびろうかん)

 主に老犬に多い病気です。動物は基本的に自分で歯磨きをしません、よってかなり多くの子が歯周病になってしまいます。ある報告によると、3歳以上の犬猫のなんと80%は歯周炎・歯周病を持っていると言われています。
  この歯周病がかなり進行してしまったのが『口鼻瘻管』という状態です。具体的にどういった状態かといいますと、歯と歯茎の間の歯周ポケットがどんどん深くなってしまって鼻と口が繋がってしまった!!っという状態です。特徴としては、歯周病を併発しており、クシャミと一緒に出てきた鼻水の中に固形物(食べカスが鼻腔に行ってしまった)が混ざったりします。
ペットの歯のお手入れは若い時から是非やってあげましょうね。
 
2.猫ウイルス性鼻気管炎

 名前の通り猫の病気です。この病気は子猫に多い病気ですが、どの年齢の猫にも感染・発症します。原因はヘルペスウイルスというウイルスです。このヘルペスウイルス、一度感染してしまうと体の外に出て行きません・・・猫の体調が悪くなると、悪さをしてきます。主な症状はメヤニ、鼻水、クシャミです。伝染性も強く、免疫がない子や体調が弱っている子にはアッという間に感染してしまいますので、思い当たる子がいたらすぐに隔離してあげて下さい。子猫で症状がひどい場合は死亡してしまう場合もある恐ろしい病気です。
 ちなみに人のヘルペスとは違う病原菌なので、人には伝染ません。ワクチンで予防できる病気なので定期的なワクチン接種をお勧めします。
 
3.異物

  んッ!?っという方もいらっしゃるかと思うのですが、意外に鼻の奥に異物が詰まっている子がいます。特徴としては何かを吐いてしまった後から定期的にクシャミや黄色のネバネバした鼻水が出るとか、散歩の時に草むらなどでしきりに“フンフン”匂いを嗅いだ後から症状が出るなど様々です。原因はたいした事ないのですが、獣医さん泣かせの病気(?)で診断までに時間がかかってしまう事もあります。飼主さんからの情報提供がかなり重要だったりするので、思い当たる事があったらどんどん獣医師に伝えて下さい。
 
4.リンパ球形質細胞性鼻炎

  おっと!!何やら難しい病名です。 この病気は中齢以降のミニチュア・ダックスフントに特に多い病気で、最近報告され始めた病気です。症状は黄色のネバネバした鼻水で、この鼻水が喉の奥に詰まって呼吸が苦しそうになったり、鼻水をクシャミと一緒にまき散らし、床や壁が汚れて困ります(苦笑)。原因は残念ながらわかっておりませんが、鼻腔の細胞の病理検査で診断します。
 
5.鼻咽頭ポリープ

子猫や成猫に起きる良性の腫瘍です。 鼻の奥や喉の奥、ひどい時には耳の奥にまでポリープが広がってしまう事があります。症状はやっぱり鼻水とクシャミです。口を大きく開けてもなかなかポリープが見つからない時は内視鏡検査で鼻の奥を覗く場合もあります。
 
6.鼻の腫瘍

高齢な動物だとクシャミの原因が腫瘍の場合があります。 腫瘍が原因の場合、徐々に顔の形が変形してきたり、食欲がなくなり体重が減ってきます。このようなサインが見られたら、早めに動物病院に受診される事をお勧めします。鼻の腫瘍には様々な種類がありますが、早期発見で予後が比較的良い腫瘍もあります。
 
 以上クシャミの原因として考えられる病気をつらつらと書いてみましたが、ほとんどが鼻の病気と関連しているのがクシャミの特徴だと思います。この他にもクシャミをする病気はたくさんあります。
クシャミに関わらずどの病気でも原則は早期発見・治療と家族の愛情!!『何かおかしいな?』の時点で治療と愛情をたっぷり注いで家族の一員の健康を守ってあげて下さいね。
 
 
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