福岡市獣医師会は「いのちを尊重」「すこやかな心の育成」「人と動物のきずな」をモットーに活動しています

 
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尿路感染症の原因

 腎臓から膀胱、尿道までのどこかに細菌が感染することを尿路感染症といい、細菌の感染により炎症をおこします。菌は通常尿道から侵入する為、尿道が短いメスのほうが感染しやすいです。尿路感染の時によく見られる細菌は大腸菌やブドウ球菌など、体の表面にいる細菌です。普段は体のバリア機能(粘膜や免疫力)が細菌の侵入を防いでいますが、ストレスや様々な病気、免疫力を下げる薬等でバリア機能が下がると細菌の感染がおこります。

  また、膀胱は排尿が始まると全ての尿を出し切るようになっています。細菌は尿で増えることができるので、体は尿を残さないようにしているのです。尿は尿道に入り込んだ菌を押し流す働きもあります。ペットがトイレを我慢しないといけない状態だったり、下半身の神経に障害があって尿がちゃんと出しきれない時に膀胱炎になりやすいのはこの為です。
 
尿路感染症の症状

 尿道や膀胱に感染がおこると、トイレが近くなります。膀胱炎からの残尿感のために、溜まってもいないおしっこをしようと何度もトイレにいくため、おしっこが出ていないように見える事があります。また、尿が濁ったり血が混ざったりします。尿の臭いも変わってきます。

  また、膀胱の中で細菌が繁殖して、その生成物の影響でおしっこが強いアルカリ尿になってしまうと、ストラバイトという結石ができやすくなります。結石ができてしまうと、ますます膀胱や尿道の炎症が酷くなります。また、尿路感染症が悪化して腎臓に細菌が感染すると細菌性腎炎を引き起こしてしまい、腎不全や、最悪の場合敗血症にまで発展して命が脅かされる事もあります。
 
尿路感染症の治療

 尿路感染症はひとたび発症してしまうと自力ではなかなか治りにくい病気のひとつですので、いつもよりおしっこの回数が多くなったり、トイレに行くわりには出ていないなど、排尿異常を感じたら、すみやかにかかりつけの動物病院に相談しましょう。おしっこの検査やエコー検査などを経て、尿路感染症と診断がつくと、治療には抗生物質を投与します。結石がある場合には、専用のフードやサプリメントを併用します。投与開始して少しすると症状が治まりますが、しっかりと菌を退治しきってしまうまで治療を続けないと再発を何度も繰り返してしまい、慢性化したり悪化させてしまう事もありますので、ご自分の判断で治療をやめないようにしましょう。
 
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